「あーおーいー!」


「……なに」


「ビーチバレーやるって!
一緒のペアなろ!」



みんながいる海に行くと、笑美がぎゅっと腕に抱きついてくる。


……ビーチバレー、ね。


今は、全然やる気でねぇな…。



「俺はいい。
休憩する」


「来たばっかで休憩って意味わかんない!」


「……疲れたんだよ」



心臓が。



「海の家もあるって。
かき氷でも買ってきてよ」


「なんで俺が」


「いーじゃんそれくらい!」



ケチ!と唇を尖らせる笑美。


そんな俺たちの会話を聞いていた他のメンバーが、バシバシと俺の背中を叩いた。