「綾乃」 「んっ……」 頬をくすぐられるような感覚に、反射的に顔を背ける。 どこかから差し込む光が眩しい。 「おーい」 「んんっ、もう……食べられないよ……っ」 「ははっ、どんな夢見てんの?」 クスクスという笑い声と一緒に、シーツの中でモゾモゾッと手が動く。 もちろんそれは、わたしの手じゃない……。