「あ、今日も会ったね」 「……どうも」 またこの間と同じくらいの時間の電車に乗り込むと、川藤くんが先に乗車していた。 よく見ると、普段はなにも掛けてない川藤くんが、今日は黒縁の眼鏡をかけている。 「あれ?川藤くん視力よくないの?」 「え?うん、まあね。今日はなんかコンタクトが合わなくて」