白く華奢な体、美しすぎる容姿、深く青い瞳ーーー。初めて会った時は信じられなかった。まさかあんなに強い女だったなんて。

剣を持って対峙した時、彼女から感じたものは普通の試合で感じる気迫などではなかった。まるで、戦場にいるような気がした。彼女は本気で、俺を殺すという気持ちがあった。

剣を互いにぶつけ合った時、ゾクリと寒気が走った。久しぶりに誰かと戦って恐怖を感じた。恐怖を感じるなんて、軍人をしていたあの時以来だ。まさか、こんな少女に圧倒されるとは……。

もっと強くならなければ。もっと強くなって、いつかまた彼女と戦いたい。

そんな日は、もうすぐ訪れるのだろうかーーー。