【凛愛side】


翌日、文化祭2日目。



今日も今日とて、チャイナドレスに着替えて、教室内を動き回る。



今日は親や他校生も来るから、注文の多さは昨日の倍近くになる。



昨日も途切れることはなかった客足は、今日は廊下にまで続いている。




「ねえ、そこの姉ちゃん」



通り過ぎようとしたテーブルから伸びてきた手に、ガッシリ掴まれた私の手首。



ああ、デジャブ。


入学式の朝、私に声を掛けてきたチャラ男と似た部類の人。


他校生だろう。


そして、面倒くさいことに今回は1人じゃなく3人。