ケータイ小説 野いちご

ツイてない女子は王子に求婚される!!

「はあ……」

コンビニの袋を手に、会社員の南菜乃花(みなみなのか)はトボトボと家へと帰っていた。その足取りはどこか重い。

菜乃花は社会人二年目で、仕事を誰よりも一生懸命している。幼い頃からずっと憧れていた会社で働いているからだ。しかし、最近はため息をつきながら帰る日々が多い。

「なんかうまくいかないなぁ……」

最近は些細な不幸の連続だった。例えば、朝ご飯を食べようとしたらご飯を炊き忘れていたり、謎の高熱が出て数日苦しんだり、彼氏に浮気されて振られたりーーー……。

プライベートだけならまだしも、仕事でもミスが目立つようになってきた。些細なミスで上司に怒鳴られ、お局からは陰口を叩かれ、菜乃花の気分は落ち込んだままだ。

昔から、明るくてどんなことでもめげずに生きてきたつもりだ。しかし、こう不幸が続いてしまうと前を向くことはできない。

今日も書類の訂正をしていたら遅くなってしまった。コンビニでサラダなどを買い、早く家に帰って休もうと歩く。

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