ケータイ小説 野いちご

三次元彼氏。


1 不思議なあの娘





春。


僕は大学生になった。





「ガイダンスとか怠くねえー?」

「なー、早く帰りたい」




高校ではそれなりに真面目に勉強していたから、第一志望の大学には難なく合格した。

特にやりたいことはなかったけど、読書が好きだからという安直な理由で文学部に入学。



入学式の前に事前ガイダンスをやると大学から案内が来ていたので、3月のある日、僕はアパートから徒歩数分のキャンパスへと向かった。



指定された講義室に入ると既に多くの学生が集まっていて、周りの席の人と会話をしている人や誰とも話さずスマホを操作している人など、みんな自由に過ごしていた。


席は学籍番号順らしく、前のスライドに番号と座る席が映されていた。それを入念に確認して、自分の席へと向かう。



いろんな人が居るなあ、あ、大学ではスマホ使っていいのか。

僕の高校は校内スマホ厳禁だったから、何だか新鮮な感じがする。


そんなことを思いながら、自分の席に着いた。






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