次の日は朝から気が重かった。 「大丈夫?疲れてるの?」 10時からのバイト。 開始5分で坂野先輩に心配の声をかけられる。 朝のピークを終え、穏やかな空気が店内に流れている中だった。 「あっ、いえ…大丈夫です」 「じゃあ“ヒロキ”くんと何かあった?」 「…っ」 すぐ当ててしまう坂野先輩。 そんな彼の言葉に、反応を示してしまう私も私。