ふかふかのベッドの肌触りが気持ちいい。ひんやりした枕に顔を埋めて深い眠りにつこうとすると、一階の階段下からママの声が聞こえた。

「千鳥、起きなさい、もう七時半よ」

七時半?その響きにわたしは慌てて飛び起き、クローゼットの横に掛けてある、ブラウンのブレザータイプの制服を見つめた。

はぁん。何て可愛い制服なんだ。袖を掴みスリスリと、頬になすりつける。

それからチェックの入ったスカートに視線を落とす。これもまた可愛いい。

「なにしてんだよ、気持ち悪いな」

振り返ると、そこにはこの制服を着た姫子がじとりめでわたしを見ている。

黒い漆黒の光沢ある髪。すこしだけつり目の美人。言葉づかいは男の子みたい。

それから、わたしの幼なじみで親友。友だちじゃないよ!親友だからね!ここ大事だから。