ケータイ小説 野いちご

闇色のシンデレラ

「……」



モニターに映った影を見て驚いた。




「どう、して……?」



うろたえて、嘘だと思いたくて、呼吸が苦しくなる。


志勇が近くにいないから、なおいっそう混乱が大きくなる。






「理叶……?」





間違いない。モニターに映っているのは理叶だった。


なぜ、彼がこの場所を知っているのか。


このインターホンだって、マンションの正面玄関から入っても繋がらないはず。

表からは見えない裏口、もしくは地下の駐車場、そのどちらかしかありえない。


なぜ?どうして?ぐるぐると疑問が頭を回る。



何を目的で彼らは現れたのか、分からないまま、気がつくと自分の手は知らず知らずに、モニターへと伸ばされていた。


それがそもそもの間違いだった。

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