次の日、朝イチで地元へと戻る。


「あら、結可。珍しいわね」


帰ってきたあたしに、お母さんが声を掛ける。


「煌樹に呼び出された」

「そうだったの?なら、ご飯は結可の分も用意しておくわね」

「お願い」


そして荷物を自分の部屋に置き、クロゼットの中に置いてあるナース服に着替えを済ませる。


「じゃ、行ってきます」

「無理しないのよ~」


玄関でお母さんに見送られ、実家の目の前にある病院へと足を踏み入れた。


「結可ちゃん、ごめんね」


早乙女さんが、あたしに声を掛ける。


「いいえ。気にしないでください」

「本当、助かるわ。じゃ、早速申し送りしても良いかしら?」


そして、仕事を引き継いだ。