中間テストから2週間くらいが過ぎた6月中旬。


「うぅ……なんか頭が痛い……っ」

「芙結ちゃん大丈夫!?」

ようやく学校生活も慣れてきた頃だっていうのに、身体の調子がすぐれない。


休み時間、
詩ちゃんが心配してわたしの席まで来てくれた。


「ん……なんか疲れが出たのかな」

「疲れ??何か大変なこと抱えてるの!?」


「あっ、ううん……そんな大変なことじゃないとは思うんだけど……」


「わたしでよかったら聞くよ!!」


詩ちゃん本当にいい子なんだよなぁ。
まだ仲良くして数ヶ月だけど、詩ちゃんの性格が人懐こくて話しやすいから、前よりだいぶ仲良くなった気分。


「はっ、もしかして恋の悩みとか!?」

「え……コイ……恋!?」


詩ちゃんがいきなり恋とか言うから思いっきり動揺してしまった。


「わぁぁぁ今の芙結ちゃんのリアクションからしてぜったいそうじゃん!!」