直「...ら、さ...。さら...紗羅!」
紗「はい!」
直「考え事はいいけどな...。ほどほどにな」

直兄に言われたくないけど。
最近確かに頭痛いし、目眩もする。
寮に帰ったらゆっくり休もう。

紗「うん。気をつけ─」
直「おっと...大丈夫か?熱っぽいぞ」
紗「大丈夫。ありがとう、紅希...は?いつ戻ったの?」
直「あぁ、さっき戻った」
紗「そっか...私も戻るよ」

みんな戻っみたいだからね。

直「俺送ろうか?歩けないだろ?」

確かに無理かな、目眩が酷いし...足ももつれるし。
今だって直兄に支えて貰って立ってるので精一杯。

ここは甘えてもいいかな?たまにはいいよね。