「体熱いよ、今宵?」


そんな甘い声、ドキドキするから……!


「お願いだから離して……!」



「今宵が付き合えないとか生意気いうからだろ」



ぱっと体を離した駆くんは、あたしの真っ赤な顔を見て、



「どうせすぐ堕ちるから。大人しくしとけよ」



自信たっぷりな目で笑った駆くんから、あたしは全力で逃げ出した。