ケータイ小説 野いちご

5時からはじまる甘い罠。

プロローグ





小さい頃、近所に綺麗な高校生のお姉さんがいた。


オシャレでスタイルが良く、制服のミニスカを颯爽と履きこなして歩く姿を、鮮明に覚えてる。


優しくしてくれる彼女が大好きだった。


彼女にはいつもたくさんの友達がいて、道でばったり出会うと、これからショッピングだとか、映画を観るとか、楽しそうに教えてくれた。


その中でもなぜか、とびきり彼女が綺麗に見える日があって、そのことを伝えると、こっそりと教えてくれた。




これから彼氏とデートなの、って。









憧れは胸にいっぱい詰まってる。


今じゃ名前も思い出せない、女子高生のお姉さん。


わたしもいつかあんな風になりたい、高校生になったら、ああなれるのかなぁって、昔から憧れてた。





そして、


橘 栞菜(たちばな・かんな)。



今年の春から高校生になったわたしといえば……




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