第1章






新米ブライダルスタッフ  松浦マユ
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「マユ、先に行って待ってるからね。」



小学校5年生だった6月、

15個歳の離れた従姉妹のお姉ちゃんは、
そう言って私の頭を撫でてくれた後、

そっとブーケを渡してくれた。


少し恥ずかしくなって、純白のドレスに包まれたお姉ちゃんから目を逸らす。


でもすぐに視線を戻すと、
私の視界はいっぱいの光に包まれた。


旦那さんの左腕に身を寄せ、たくさんのお友達からフラワーシャワーを浴びて、


快晴の空の下、お姉ちゃんの笑顔は・・

どんな虹よりも鮮やかで、
太陽よりも眩しかった。





この場所には笑顔しかない。

この場所には幸せしかない。


私も・・自分の手で・・
こんな場所を作り出したい・・・。


こんな素敵な場所に・・ずっといたい。


だから・・・・・・・・・・!!?



「キャッ!」


「お姉ちゃん良い尻してるねぇ~~。」


「ハ・・ハハ・・。
あ、ありがとうございます~。」


「早くビール持ってこないと次はおっぱい触っちゃうぞ~。」


「・・すぐに・・お持ちしますねぇ~!」