ケータイ小説 野いちご

冬 -Domestic Violence-

第1章



第1章


あなたの好きな煙草
私より好きな煙草



被害者 上原シオリ
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“ずっと一緒にいよう”

“絶対結婚しよう”



今思えば、狭いコミュニティの中で生きる、

何の恐れも厳しさも知らない子供のセリフだったかもしれない。


だけど私は、当時付き合っていたカレから言われたその言葉が嬉しくて、

夢見て、心をときめかせていた。




でも・・・・。


高校を卒業して大学に行ったカレの前には、私なんかより魅力的な子がたくさん溢れて、

短大に通う私への連絡は次第に疎かになっていき、

たまに顔を合わせば些細な事で喧嘩になり、


お互いを満たす交わりは、ただカレを満足させる為だけの一方的な接続になっていった。


そんな状態がずっと続き、一度狂いだした歯車が修復される兆しは全く見られず、

結局私達の関係は3年8ヶ月で終わりを迎えた。



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