ケータイ小説 野いちご

幕末パラレル物語

表と裏と、
瑕疵

天李side


「密偵?」


「ああ、そうだ」


頷いた土方さんの隣で、色白の優しそうな隊士…奥沢栄助が頭を下げた。


微笑みを浮かべている。


もう夏も本番といった感じで、土方さんの部屋は暑苦しいというのに…。


なんでこんなに涼しげな顔をしていられるのかしら、この人。


私は、暑さが苦手だ。


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