その日の夜、私は早速お菓子を作ることにした。

初めはシンプルなクッキーなどにするか悩んだけれど、食べ応えがあるものにしようと思い、甘さ控えめのパウンドケーキを作ろうと思った。



親が帰ってくるまでに作り終えようと思い、すぐ行動に移す。

普段お菓子作りなどは休みの日にしかしないため、絶対に怪しまれるはずだ。


私の両親は共に鋭いため、すぐ何かを感じ取ってしまうだろう。

そのためすぐに作ってラッピングし、隠しておけばいい。


材料を準備をしてパウンドケーキを作り始める。

御坂くん、喜んでくれるだろうか。
もし迷惑だと思われたらどうしよう。


優しいから受け取ってくれるだろうけれど、気を遣わせてしまったら申し訳ない。