ケータイ小説 野いちご

飛鳥くんはクールなんかじゃない

人気者の飛鳥くん




テスト3日前。放課後の図書館。


テスト1週間前から部活動停止になったことで、私は凛ちゃんと一緒に図書館で勉強をしていた。



……のは、いいんだけど。



「どうするのよ、花帆」

「ど、どうするもなにも隠れるしか……」



私たちはいま、勉強どころではない状況に陥っていた。



図書館は一階。私たちが座ってるのは窓際。そして窓越しの外には、隣のクラスの女の子と……飛鳥くん。




別に、私たちが隠れる理由なんかない。


ない……んだけど、こればかりは私も凛ちゃんも反射的に窓の外から見えないよう身を低くしてしまった。



「悪いけど、無理」


抑揚のない飛鳥くんの声が聞こえる。その直後、女の子のすすり泣く声が聞こえた。




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