第２章　　２０１６年


ジャニーズアイドルグループ
ＳＭＡＰ　解散




警視庁刑事部 捜査１課　堺マコト
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俺の前に・・・

“精悍”という言葉がよく似合う逞しい男が直立不動で立った後、頭を下げた。



「機動捜査隊より参りました神野シンです。
本日からよろしくお願い致します。」


「班長の堺です。よろしく。
早速だけど・・行くぞ。」


「はい。」


平松刑事部長が直々に１課へ引っ張ってきた異例の・・というか、

期待の若者というか。


今日から俺の班に加わる神野を迎え、
通報があった現場へと一緒に向かう。


「ずっと１課を希望してたんだって？」


「どうしても・・そのヤマの終わりまで、
この目で見届けたいと思っていました。」


「まぁ・・通報受けて現場に一番乗りして、

状況確認と現場保存したらそこで終わりだもんな。」


機動捜査隊に所属する人間の多くは神野と同じ事を思う。


例えるなら・・映画の冒頭シーンだけ見て、

オチや結末、そこに行き着くまでの過程を知ることなく映画館を出るみたいなもんか。