『えーっ!?』


『璃来ちゃんも一緒の班だったの?』


「そうだけど?」


「えっと、ダメでしたか?」


『もういい。』


ー ブツッ。


今まで楽しく会話をしていたはずなのに。


未来先輩に電話を切られた。


なぜ、こんなにも俺は鈍感なのか?


自分が嫌になる。




しばらくして 気づいた。


先輩はどうやら、璃来にヤキモチを焼いたらしい。


あー、またやらかした。


璃来に絶対怒られる。


でも、ヤキモチを焼かれたのはうれしい。




1人でニヤニヤしていると、璃来からメールが来た。


[ ねえ、明日の課題やった? ]


[ やってない ]


そう返すと、


[ 絶対やって。]


と返ってきた。


璃来らしい。


未来先輩の事を相談しようと思って


[ なあ、今から電話していい? ]


って送ったら、


[恋愛相談?また未来先輩に怒られたんじゃない?]


って。さすが、よく分かってる。




璃来は、俺の事 本当に良く分かってると思う。


何言いたいのか、口に出さなくても理解してくれる。


俺の突飛な行動に怒りながらも付き合ってくれる。


いい友達を持ったなあ、俺。