「え? あれは、そのままの意味で……」

「役目ってなに? どうして直接話してくれなかったの? 私たち、友達でしょ?」

「……ごめん、言いにくかったんだ。それに、きみたちの顔を見たら寂しくてついて行きたくなると思ったから……」


エドガーは苦々しい表情を浮かべて、私の視線から逃れるように足元を見る。


「寂しいなら、ついて行きたいなら、私たちと旅を続けたらいいのに!」

「そうしたいけど……」


その歯切れの悪い言い方がもどかしくて、私はたまらずエドガーの胸を両の拳で叩いた。


「なら、一緒に……っ」

「それはできないのよ」


誰かの声に言葉を遮られる。

私はエドガーから離れて振り返ると、そこには戸口に挟まって身動きがとれなくなっている王妃様がいた。