ケータイ小説 野いちご

ねぇ、僕じゃダメ?

人生初ナンパ

あぁ、またあの夢だ。

一ヶ月前、公園で愛犬の散歩中、失恋したばかりの貴女をナンパした。

そんな大胆なことが僕にも出来るんだと、今でも驚く。

あのとき、失恋したばかりの貴女は一人静かに涙を流していた。

その涙がキレイで、見惚れるほどに鼓動が高鳴ったんだ。

"僕じゃダメですか?"

なんて突然言ったから、貴女のキレイな涙は驚きでピタリと止まり、険しくなった瞳はいかにも怪訝そうで

僕は次の言葉をしどろもどろになりながら発した。


「あ、その、すみません。聞くつもりは、全然、なかったんです。ただ、キレイだったんで、つい、、、あ、でも、別に変な意味では、、、あ、泣いてください。泣くとスッキリします。あの、僕、見ないので、、、」

険しかった貴女の顔が一気にとけて、吹き出して笑った。

あぁ、笑顔もキレイだ。

目が、離せない。

ドキドキが止まらない。


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