「村上緑さん?」

「はい。」

「晴の友人です。この手紙晴から。短くてごめんってさ。読んであげてね。」

「あ、ありがとうございます。」

「うん。じゃ!」

背の高いイケメンなその人はそう優しく微笑むと見えなくなった。

私が1人で読めるよう気を使ったんだろ。

私は車椅子を部屋の端に留めた。