『こんな風にこそこそして見に来る必要無かったねー?』
『だろうな』
『え、想像ついてたのー!?』
『おいっ!大声出すな!』
そう言いながら、俺は慌ててあいつで言う所の口癖ねーヤローの口を急いで両手で塞ぐ。
『て言うかサー…
こんなにむさ苦しー男四人の集団ってのもネ?』
『軽薄チャラ男カタカナヤローは黙れ。
ゲームの邪魔だ』
と、あいつで言うの所の援護射撃ヤローが、カタカナヤローをねじ伏せる。
『おいおい、まずまずスマホゲーするタイミングじゃねーだろ』
と、俺は、思わず突っ込む。
『いや、タイミングは無い。
生きてる全ての時間がタイミングだからな』
『かなりの課金の匂いがするねー』
『いや、無課金税』
『マージか』
『あり得ない?いや、アリ○ールでしょ!』
俺は、今度はボケてみる。
『『『ブッ…』』』
俺以外の3人が、あいつにバレないように、静かに吹き出したのは、言うまでもない。
『つーか、あいつ、素で好かれてんじゃん』
『じゃなきゃ付き合わない』
さらっと援護射撃ヤローに俺の軽い驚きは潰される。

俺達の心配は無用だったと知り、俺達四人は、誰の家で遊ぼうかの話題に、話が変わり、その場から空気を読んでバレないように、立ち去るのだった…