『なぁ、お前、俺の彼女なんだよな?』
この人はド直球に恥ずかしい事を聞いてくるなと思い、照れつつも私は
『う、うん』と、答えた。
すると彼は
『じゃあさ、連絡先教えろ』と、言ってきた。
『あ、そっか、交換してなかったね…あはは』
そんな事にすら気付かない位に彼の隣に居ると緊張してしまう。
本当ダメだなと思いつつ私はそう言った。
『無理に笑わなくて良いから教えろ』
まぁそれを知らない彼にはこんな風に返されちゃうけど。
『はい、これ…』
と、私はそう言ってお気に入りのメモに連絡先を書いて隣に座る彼に渡した。
『おう、今日、連絡する』
そう言って彼は立ち上がり、友達のところへと消えていった。