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その頃、教会に向かう柵の向こうでは…

一羽の蝶々がひらひらと舞い、

木漏れ日の中を飛んでいたが…

小さな電気が走ると、地面にポトリと落ちた。

そこにひとつの足音。
芝生の上をサラサラと歩く足音が立ち止まると、ネイルが施された綺麗な手でその蝶を拾い上げ、両手のひらに乗せる。

『…生命は儚い。時の導きのままに、簡単に消え去ってしまう。かつての私のように…。』

すると、死んだはずの蝶々がピクリと動き、

その手からまた、飛び立って行った…。

『エネルギーの通り道…その日が来れば、器のお前とはおさらばだ。』

そう言って、自分の頭に拳銃を突き付けるような仕草をするが…