「はぁ」

私は部活を終え、帰り道を歩いている。

愛来汰と颯士は何も言わなくても待っていてくれた。

愛来汰と颯士なら!

心の中で強くそう叫ぶ。


『おーい!愛来汰、颯士!帰るよー!』
『あー、ちょっと待ってー』
『よし、颯士を置いて帰るか!』
『えぇーーー!!』
『嘘だって、さ、帰るぞ!』
『はーい!』