ケータイ小説 野いちご

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腹黒王子のいいなり。

学園の王子さま



それから3年の月日が経ち、私は高校2年になった。

もちろん3年が経った今でも、あの日のことは忘れられない。


だけど残念なことに、男子の顔が全く思い出せなくて、あの日から一度もミイに会えたことはなかった。



「元気、かな」


制服に着替え、自分の部屋を出る前にポツリと呟いてみる。

会いたい気持ちは正直今もあるけれど、それよりも元気に育ってくれていたらいいという気持ちの方が強いかった。



「行ってきます」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」

今日は仕事が休みなお母さんに声をかけ、家の外に出る。


5月上旬の外は、さわやかな空気をしていた。


暑くもなく、風が吹くと少し涼しさも感じられるこの時期が一番好きだったりする。


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