「んんっ」

目を開けると、オレンジ色の光が部屋全体を照らしていた。

今、何時だろ。

私は携帯の電源をつけて、時間を確認する。

「まだ7時か」

誠が帰ってくるまであと5時間もある。


ふと周りを見回す。


「静かだ…」


一人がこんなに心細かっただろうか。


頬にまた涙の感触を感じる。


熱のせいで、情緒不安定だ。


涙さえをも熱く感じた。

「もう一回測ろう」

体温計を手に取る。


ーーピピッ

え?

「40度…」

壊れちゃったのかな…

「もういいや」

今は何も考えられない。



お腹に空腹感を感じるが、
動く気力もなく、私には寝ること以外に
やることがなかった。