放課後の図書室は存在を忘れ去られたように
誰もいなかった

時間のせいもあるか、委員の姿もない

だから、そこにいるのは私と相原くんだけ、、、


「話ってなに?」

私の問いに振り向いた相原くんを天窓から差し込める
西陽が赤々と照らしていた

なぜか、トクンと小さく心臓が跳ねた

「俺、ミツが好きだ」

突然の告白に動揺したのは事実

でも、それ以上に"ミツ"なんて呼ばれたのは
小学校以来ではないかと、そっちの方がドキドキした

今は"光本さん"だったし。

何も言わずにただ突っ立ってる私を、怪訝そうに
首を傾げて見つめる

あぁ、西陽のせいだろう
相原くんが男らしくみえるのは、、、きっと