僕は答えが出ない事に対してますます焦りが増していき

遂に僕よりも遥かに死後について知識のある

この支配人なら、みーを幸せにしてくれる力と考えが

あるんじゃないかな・・・。支配人に頼めば

何とかしてくれる・・・。

そんなズルイ事まで考えるようになっていた。

こんな馬鹿げた考えも、支配人にはすっかり

見抜かれていて、

「ふん、ズルイって分かってるだけでもまだマシだな。

いいか、人間の世界でもここでも

他力本願じゃダメなんだ。

彼女もお前がいなくなって可哀そうだが、彼女自身も

自分でそれを受け入れ そして乗り越えてこそ

幸せになれるんだ。まぁ、他力本願はダメだけど 

彼女を幸せにするための

手伝いというかキッカケぐらいは

創ってやる事はできるぜ。」

支配人はチラッと横目で僕を見ながらそう言ってきた。