突然聞こえた、少し高い声があたしの鼓膜を揺らす。



その声に振り返ると、4人くらいの女子のグループがあたしの後ろに立っていた。




声をかけてきたのは、多分真ん中のこの人。



金髪に近い茶髪の髪は、胸元まで綺麗に巻かれている。目にはガッツリとアイラインが引かれていて、まつげはくるんと巻かれている。



この人、どっかで…





上履きの色を見る限り、上級生なのは間違いない。




「ちょっと、うちらについて来てくれる?」



そう言って微笑む彼女は、絶対的なオーラを放っている。



くるっと振り返り背を向けた彼女に、ぞろぞろとついて行くほかの3人も上級生。



とりあえず、彼女たちについていく。




なんの用かなんて、聞くだけ野暮だ。