「航、お疲れ。」

ビールとカクテルで乾杯する。

旅行から3日目の夜………。

僕と海晴先生は、いつもの居酒屋にいた。

「海晴先生、これお土産です。」

僕が差し出したのは、キャンディボックス。

ハウステンボスで買った物だ。

「えっ?お土産って…………一緒の所に居たじゃない。
あっ!そうかぁ…………唯ちゃんへ。」

何を思ったのか、これを唯ちゃんへの贈り物だと言う。

「ちょっと先生、いくらなんでも怒りますよ!
唯ちゃんに買った物を、先生に贈る訳ないじゃないですか!!
これは、海晴先生………貴方に買った物です。
唯ちゃんと悠人先生の事は、結構前から知ってたんです。
もっとショックかな?って思ったんだけど……
先生が側にいてくれたから、全くだったんです。
だから、そんな先生にお礼がしたいなぁって思って………
先生の事を考えて買いました。
どうぞもらって下さい。」

キョトンとして、それから目をパチパチさせて驚いていた。

可愛いなぁ。

「あっ…………ありがとう……………。」