「目の腫れも引いたし、
そろそろ戻る?」


そんな事を言い出した時には
もう16:00で。
お店を閉める時間だった。


海の方へ戻ると
もう片付けも終わりかけで。


「みんなごめんね!」


2人して謝りながら戻る。


「大丈夫だよ~!
それより姫奈ちゃん大丈夫?」


心配してくれる里美ちゃんに
隠し事をしていることで心が痛む。


「全然大丈夫だよ!
心配かけてごめんね。」


ヘラッと笑うと
どこからか突き刺さる視線…。


それはもちろん
陽輝君から向けられたものだった。


「本当に大丈夫なのかよ。」


少しブスっとした様子で近づいてきた。


「うん、もう平気。
1人でやらせてごめんね!
明日からはちゃんと手伝うから!」