「晃佑〜」

「ん?」

「今の晃佑は何色なの?」


晃佑は自分のことを自分から話そうとはあまりしない。

どちらかというと、わたしの話を聞き流しながらもひたすら聞いてくれていて。

わたし自身、あんまり晃佑の話を聞こうともしていなかったように感じた。


「俺の今の色かー」

「そ、何色?」

「ピンク」

「…ピ?」


予想もしていなかった色。


眠いからわかんないとか、どうでもいいじゃんとか言われると思ってた。


「…ピ?」

「鳥かよ」