「合同結婚式をしましょう！」

まさかの爆弾投下に、私も瑠璃も目が点になっていた。

「こ、ここっでそんな事言う？お母さん！」

「やっぱり…言うと思った…」

瑠璃は驚いていたものの、前に私に話をしていたように、母が合同結婚式の話をするんじゃないかと思っていたらしい。
そう言えば、合同で発表するとかしないとか、言ってたっけ…

「勝手には進められないだろう？相手さんもいる事だし。怜君の所は海外じゃないか親御さん」

「…そ、そうよ。お母さん、怜のご両親は海外だから、そんな無茶言えないわよ」

瑠璃もさすがに合同結婚式は嫌らしい。必死に止めていた。

「あら、何言ってるの。怜君はいいですね〜ってこの間言ってたのよ。ねぇ？怜君」

え？怜さん、なんて事を…
黙って話を聞いていた私と蓮さんも、顔を引きつらせて座っている怜さんを見た。

「怜、あなたそんな事言ったの？」

瑠璃も怜さんに、詰め寄っていた。

「あ、いや…それもいいかなぁ、って。俺の両親もべ…」

別に…と言いかけて、瑠璃に睨まれてしまった怜さんは、笑ってごまかしていた。

「ねぇ？蓮君もいいでしょう？合同結婚式楽しいじゃない？」