ケータイ小説 野いちご

ルリタテハの瓶

五章 悲劇

そんな幸せも、あの男に毀損された。

母子家庭として育てられていたぼくは、突然、母に病院へ連れられた。

「いやだ、なんで、なんで!」

「きゃはは!げひゃひゃ!」

ぼくが、泣き暴れていると、疎ましい笑い声が聞こえた。

何処からともなく誰のものでもない、その声は、ぼくののうみその上を、とことこ と走った。

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