もって3ヶ月私のタイムリミット

このタイムリミットをどう生きるか私には考えられなかった
余命宣告から2ヶ月 ちょっとずつ体が痛くなった
3ヶ月目私は動くのもしんどくなった。
あーもう私はこのまま誰にも気づかれないまま死んでいくんだ
そう思いながら体の調子が良いときにコンビニに行った
歩いてたら誰かにぶつかった、てゆうか誰かがぶつかってきたの方が正しい
私はそのまま後ろに倒れた、痛かったけどいつもの痛みよりは全然痛くなかった、でも体に力は入らない限界だったから
そしたら、さっきぶつかった人が謝ってきた
すみませんって
大丈夫ですって私が応えたらその人は去っていった、どうしよう、足に力が入らない、でも助けなんて呼べない
大丈夫ですか?
えっ誰?と思ったらさっきの人だった
立たせてくれた、でも、歩けない黙っていたら、おんぶされた
えっっどういう状況?
「家、どこですか?」
知らない人に家の場所なんて教えていいの?なんて考えていると
「早く」
早くって、もーいいや、そこを曲がったアパートです
どうしようかと考えていた、気づいたらもう家の前...
もう大丈夫です。ありがとうございました。とお礼を言うと、
「大丈夫じゃないでしょ?」と言われた、私は愛想笑いをしながら部屋に入ると、その人がドアを掴んでいた
その人は私に聞いた、どうしたの?って 私は面倒臭くなって
病気でもうすぐ死ぬんです、放っておいてください。ってそしたらその人涙目になって最期を送らせてくださいって
なんなのこの人、死ぬのが辛くなるじゃん
私は疲れてしまってそのまま眠りについたみたい
気づいたらベッドの上、なんかいい匂いがする
そしたらご飯できたよーってエプロン姿の彼がいた
そう言えば名前知らない 名前なんて言うの?
「俺は、一綺。君は?」
そう言えば私も名前言ってない 私は花園美玲
「美玲かー、かわいいね!」
照れるじゃん///
「美玲、ご飯冷める」
あっ、はい お粥だった、めちゃくちゃ美味しかった
また作ってくれる?「もちろん!」
幸せだ、初めて幸せだ、神様ありがとう、最期に幸せをくれて
次の日私は瞼が開かなかった 隣で一綺が泣いているのだけわかる「美玲、起きてよ!いつもの笑顔見せてよ!ねえってば!」
ごめんね、一綺、私のタイムリミットはここまでみたい
今までありがとう、そして、幸せになって