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9月の上旬。


まだ夏の暑さが微かに残る頃だ。




「好きです!俺と付き合ってください!」




お昼休み、日課の如くアタシは裏庭へと呼び出されていた。




名前も顔も知らない男の子に。




「告白してくれて、ありがとう。」




顔を真っ赤にさせる男の子に、優しく微笑みかける。




途端男の子の顔の表情がパッと明るくなる。




「じゃ、じゃあ…」




「でも、ごめんね。貴方と、付き合うことは出来ないんだ。」





申し訳なさそうにする表情と、少し困ったような声色。