ケータイ小説 野いちご

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世界で一番をくれる人

好きな人と好きになってくれる人





「真帆(まほ)うちの話聴いてる?」





「…っえ……っと、ごめん。なに?」


はあーっと呆れたようにため息をついた、結衣は櫻井(さくらい)の話だよ。ちゃんと聞いてて、と言って、話を聞かないあたしに何事もなかったかのようにもう一度話し始めてくれた。



「櫻井ね、他校のやつなんだけどね。ツイッターで会ったの。それで、めっちゃ優しいの」


ツイッターか…。


ネット恋愛は、あたしは好きじゃないけど、あたしより先を行く結衣らしい。


「それで?」


「彼氏のこととかよく相談に乗ってくれて」


「うん」


「それで……」



「好きなん?櫻井君のこと」


あたしが考えてることをど直球に伝えると。






「そんなわけない!あたしが好きなのはあいつだけだもん!」




教室中に響きわたる声で言った結衣。


シーンと気まずい空気が流れる。



「あははっ!かわいいっ」


小さく俯く結衣を笑ってあげる。



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