「…どうやって、今まで生活していたの?」


身体は赤の他人。
今まで違和感なく接してきた。
変な臭いとかもないし、服だって毎回違う。

ちゃんと生活していた証拠だ。



「免許の住所のところで、生活してたんだ。一人暮らしだったみたいだよ」


不法侵入…とは違うのかな。
身体はその男性本人のものだし。
でも、魂、意思は翔太郎のものだ。

「…驚かせて、ごめんな」

眉尻を下げ、悲しそうに笑みを浮かべた。


思わず彼の胸に飛び込んだ。


「っ!?」

「…ろぅっ!翔太郎っ。ずっと、ずっと会いたかった」


まさか、こんな形で再会するとは思わなかった。


ここに翔太郎がいる。嘘みたいな事実だ。



「…ずっと…一緒にいたいよ…」


いたい…いたいけど…でも…






それができないんだ…-----