こっちに来て2日目、土曜日で友達も仕事が休みだから会うことになった。


みんな中学の同級生。
翔太郎とも仲の良かった友達だ。


私が長期休暇をとっているとこはみんな知っている。
"久々に会おうよ!"というノリではなく、"心配だから顔見ておきたい"って、親か!と突っ込みたくなるような過保護な友達だ。

ううん。凄く嬉しかったけどね。



待ち合わせの居酒屋まで歩いて行く。


その足が途中からあの公園へと向かっていた。
今日はいないかもしれない。

でも、見るだけ…




だんだんと近くなっていく公園。
木で囲われているから、遠くからだと中の様子が見えづらい。


ベンチに誰かが座っているようだ。



いや…まさかな。






「う…そ」


その人物を認識した途端、私は走り出した。


まさか、こんなにすぐ会えると思わなかった。



「…ゆなさん」