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「そこを退いてよ!」





「嫌だって、言ったら?」





「…強行突破してやる!」





「やれるもんならどうぞ」





ただ今私は、ピンチに陥っていた。





事の発端は10分ほど前に遡る。





放課後、美冬を部活へ見送り、掃除当番の任務を熟すため、教室へと戻ってきていた。





掃除当番は私を含め4人で行うのだが、私以外の3人は用事があると言って、先に帰ってしまったのだ。





仕方なく1人で教室の掃除をしていると、そこに恭哉君が現れたのだ。