ケータイ小説 野いちご

嘘のような架空の話

うさぎ小屋のマドンナ

 今日もいつものように伊集院のラジオを聞きながら会社へ向かっていた。車、全然いねぇなーとか思っていた。


 会社へ近づくにつれ車も歩行者も減ってゆき、とうとうあと一本曲がれば会社、というところまで来た。ラジオでは伊集院が今日もうんこが快便だったという話をしている。

 もはや通行人も車も誰もいなくなっている。
 なんの音もしない。
 おかしい、おかしい。
 
 ここは県庁のすぐそばでいつもなら通勤する職員で渋滞が起こっているはずの道なのに。
不安にかられながら、会社への道を急ぐ。
早く会社に行って誰かに会いたい。今日、道空いてましたねー、と言いたい。
 パトカーもいないのだから捕まる心配もない。アクセルを強く踏む。エンジン音が唸る。
見えてきた会社を見て愕然とする。
 

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