大学に入ってから知り合った親友に咲良って子がいる。咲良は一年生の時に同じクラスで、好きなバンドが一緒だったのがきっかけですぐに仲良くなった。
咲良は一見賢そうに見えて実は直感で生きてる、って感じの人で、私は結構グルグル考えちゃう人だから彼女のそういう感じがとても気に入った。英語を話すのも上手で(テストの点はあんまり良くなかった。話せるのと問題を解けるのはちょっと違うもんね)いろんな国の留学生とも友達だった。
高校生の頃から付き合っている彼氏さんと未だにラブラブだったり(いつもSNSでステキな写真、見せてもらってます!ご馳走さま!)、たまに怠けてしまう私をいつも叱ってくれたりと、真面目で実直な性格で、そういうところが私は好きだった。
咲良とはこの三年間ずっと遊んだり勉強したりしてきたし、大学に入って出来た友達で一番心を許せるといっても過言ではない。来年、私たちは四年生で、きっと就活して残りの単位も頑張って取って、卒業していく。
お互い関東で働きたいって考えてるし、だから卒業しても私たちは会うんだろうけど、卒業っていう二文字には不思議な力があって、何だか彼女に感謝の言葉を送らないと、っていう気分になる。