その日からまた、村田は荒れ始めた。
授業は必ず遅刻、顔にはいつもたくさんの傷。



目なんて絶対合わないし、また村田を怖がる人が増えた。



だけど私はそんな村田を見る度、たまらなく苦しくなって泣きたくなった。



でもどうすることもできなくて、時だけが過ぎていく。



そしてついには夏休みに突入し、本格的に村田と会えなくなってしまった。



心にぽっかりと空いた穴。



私の中でどれだけ村田の存在が大きかったのか、どらだけ村田に支えられていたのかが思い知らされる。



だけど自業自得。
こうなって当然のことを私はしてしまったのだから。