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【番外編】人気者の上原はいつも不機嫌

大きな悩み〈三嶋 夏帆side〉





〈三嶋 夏帆side〉




私、三嶋夏帆。



ただいま半泣きの状態で、親友である真菜の家の前にいます。



恐る恐るインターフォンを鳴らすと少しして家のドアが開いた。



「夏帆?
どうしたの……って、ちょ、泣いてる!?」



すぐに駆け寄ってくれる真菜。
本当に優しい女の子だ。



美人だし、私と全然違う。
僻んでしまう自分も嫌だ。



「ま、真菜ぁ……」



今はそんな優しい真菜に泣きつくしかできない。



「と、とりあえず家の中入って?
今日親いないし大丈夫。」



「ごめんね、迷惑かけて……」



真菜は私に優しく声をかけ、家の中に入れてくれた。



そしてリビングに行くと……




「三嶋さん?」
「す、須藤くん……。」




真菜の彼氏である須藤くんがいた。



今日親がいないから、真菜と須藤くんでおうちデートしてるのか。



じゃあ明らかに私邪魔しちゃった。



バカだ自分。



「ご、ごめんねデートの邪魔して……やっぱりなんでもないから帰ります!」



「ダメだよ夏帆。
そんな状態じゃ知らない男に絡まれちゃう。


それに泣いてる親友をほっとけるわけないでしょ?」



帰ろうとする私を引き止め、須藤くんとその隣に座る真菜と向き合う形で私も座った。




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