とっても優しいおじいちゃんは
ある日を境に別人に変貌してしまった。

おじいちゃんが変わってしまった理由は
母の借金が原因だった。

返しても返しても減らない借金。

返しても返してもなくならない借金。

そのイラ立ちから
おじいちゃんは私達を性的な目で見るようになり
姉は、おじいちゃんとの関係を持つことによって
欲しいものを何でも買ってもらっていた。

だけど私は、欲しいものを買ってもらってまで
関係を持ちたくなかった。

だから私は嫌だと断った。

その日からだ。

その日から私は軽蔑の目で見られるようになった。

その日から酷い暴言と態度を受けるようになった。

“気持ち悪いから笑うな”

“その目が気持ち悪い”

“キモいから喋るな”

“顔を見せるな”

“施設にでも入っちまえ”

“お前なんていないほうがいい”

“いてもいなくても誰も困らない”

“生きてる意味もない”

“害虫だ”

“死んじまえ”

いつしか私は笑わなくなり、、、

喋らなくなり、、、

家族と目を合わせることもなくなり、、、

学校以外は布団の中に潜り込み、、、

自分の殻に引きこもり、、、

生きる意味をなくした。